2013年11月02日

6年ぶりのLADSギャラリー

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小春日和の毎日が続いて、画廊めぐりには最適の気候で嬉しい。久しぶりに、福島3丁目のメリヤス会館のLADSギャラリーで、個展をしている。大きいほうと小さいほう、両方のスペースを使って6年のブランクを埋めている。かなり壮観。
朝の陽射しが入っても、さすがに11月ともなれば猛暑の夏の気配は遠く、快い。


展覧会のテーマは「CELL/細胞」。
いままでも〇△等を多用してきたので、細胞的ではあるのだけれど、今回は特に正四角形をコラージュして平面を構成し、タイルや瓦のように見立てた作品群が新しい。いつものように平面だけではなく小さなオブジェも思わぬところに、散らせてある。
どうぞ、ご覧下さい。

ほぼ毎日13時から18時位まで画廊に詰めています。

会期 11月10日(日)まで
12:00〜19:00(最終日17:00)
月曜休廊

ラッズギャラリー
06−6453−5706
大阪市福島区福島3−1−39メリヤス会館1F

http://www8.plala.or.jp/LADS/
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2013年09月02日

カロ:理想的なアートな空間

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8月31日土曜日の夜、大阪の地下鉄四つ橋線肥後橋駅F番出口下車すぐのカロ(Bookshop and Cafe Calo)に、出張立ち飲みバーが出現した。バーの名前はミシン。ミシン使い名人の帽子作家・曽田朋子さんと、もう一人のシェフ(堂島リゾームのお昼を担当しているHitsuji-do朝田直子さん)が、美味しいスペアリブやバーニャ・カウダ等を出してくれた。バーニャ・カウダのアンチョビソースは茹で牛蒡などによく合いますね。冷えた瓶ビールが美味しかったです。

ギャラリーの展示は、5人のアーチストによる「身に付けるアート・持ち運べるアートU」。それぞれ普段の作風とは少し離れた、小さめの面白い作品を作っている。5人の作風の紹介を少し。
★日下部一司氏は、昭和20年代のオモチャに手を加えたとのこと。作品を引き立たせるレトロな楕円形の展示台に乗せるだけで、一目でそれと分かる日下部氏の世界がある。
◆nakaban氏は、いつものイラスト(カロの包装紙デザインも担当)ではなく、手の平に乗る木のオブジェ「木果」たち。思わず触りたくなる温かみが素敵。
▲常本若菜さんの作品はとても小さい。身の回りにある例えば化粧の油取り紙を丁寧に丸く切り抜いたものを散らしたり、色々な色の石鹸を彫り出し水晶のような輝きを与えたりで、なんとも独自の世界。
■キタミノル氏は、鉄製の硬質な箱が魅力的。木片に着色した作品と一体になって思い出を閉じ込めた印象の仕上がり。

◎そして箱好きの私、寺田眞理子は、紙の箱にコラージュ作品をコピーしたものを表面や内側に貼っている。時計の部品やプラスチックの欠片や貝殻を繋ぎ、箱の中身とした。箱の方が主役の様だが、箱は作品の輪郭でもあるのでとても大切。特にグループ展の場合は。「箱+α」の画像4点添付。

Caloは、book cellar amus のDNAを受け継いでいる。Caloの本棚に、amusで見たことがある鉛筆画のワイズベッカーの本を見つけたときに、つくづくそう思った。今はなき、大江ビルの地下に存在したあの懐かしい夢の本屋さんを思い出す。今後もCaloには、ぜひ頑張ってもらいたい。ユニークな企画がますます楽しみだ。

Wearable Art / Movable Art vol.2 は、9月14日(土)まで。
Calo  
大阪市西区江戸堀1−8−24 若狭ビル5F 
06-6447-4777
http://www.calobookshop.com/
12:00〜20:00 (土曜日〜18:00)

定休日: 日曜日・月曜日 
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2013年07月31日

姫路のView

今年は梅雨明けが早く、7月といっても8月のような猛暑の日が続いている。画廊から案内状が来ても、なかなか腰が上がらぬ向きが多いだろう。そこで、ひとつお勧めのクールな場所がある。今年の春、姫路市の名古山町から、お城のすぐ近くの本町に移転して来たギャラリー・Viewは、一見の価値ありだ。まず、備品がすっきりとして、置く物が映える。オーナーの高野さんのアイデァとセンスが光る。天井と床をピアノ線がつなぎ、透明の棚板が中空に浮かんでいるように見える。それが本当に軽やかで、空調で少し揺らぐのも楽しい。ガラス張りなので外からも良く見える。白とグレーで統一された壁も気に入った。
先々月、急に個展の依頼があった時は、まだ見ぬスペースに少し不安もあったが、引き受けることにした。もしかしたら姫路で唯一の現代美術を扱う所かもしれないのだ。
途中下車して、ギャラリーViewを覗き、帰りは駅まで続く伝統ある御幸通りをぶらつくのも一興。

JR新快速なら、大阪から1時間ちょっとで姫路駅に着いてしまう。三宮からなら40分しかかからない。駅に隣接した新しいビルPioleもできていて便利。
姫路駅の北側に立つと姫路城が見える。ギャラリーViewまでは、大手前通りをまっすぐ城の方に徒歩10分。大手前公園の手前右側の大手前第一ビルの1階。
地図など詳しくは、スケジュールの頁でご覧下さい。

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寺田眞理子 作品展
2013年7月19日(金)〜31日(水)
11:00〜18:00(最終日は17:00まで)
月曜休廊


ギャラリー View
〒6700012 姫路市本町68-170-14 大手前第一ビル 1F 10
TEL:090-9707-3562
view@nike.eonet.ne.jp
posted by TERADA Mariko at 16:14| 日記

2013年02月06日

楓ギャラリーの100ps展

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粋な黒塀が目印の和風モダンな、楓ギャラリー(大阪の谷町六丁目)で、面白い展覧会が始まった。50人が2点づつ、合計100点の作品が並んだ。
P.S.つまり「追伸」がテーマなので、一つ一つの作品に付けられた題名をじっくり見ている来訪者が多い。企画者の野口ちとせは、ご自身も多才なアーチストなのだが、とてもユニークな展示をしてくれて、100点もの作品があっても狭いとは感じさせない。
私も「屋上屋ではなく、ただ美しい形がみたいだけ」という気持ちで作ったオブジェPENTHOUSEと、「共感したと、つい肝心な事を言い忘れる」と言いたかった平面SYMPATHY、の2点を出している。
是非ご覧下さい。

楓ギャラリー
大阪市中央区上本町西1−4−20
Tel 06−6761−0388
http://www7a.biglobe.ne.jp/~kaede-g/
地下鉄谷町線・長堀鶴見緑地線の「谷町六丁目駅」@B号出口で下車徒歩3分

2013年2月5日(火)〜16日(土)
12:00〜19:00(最終日17:00)
月曜日 休廊
posted by TERADA Mariko at 19:58| 日記

2013年02月03日

春の使者

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明日は立春。僅かに日差しが強くなり、水も温んできた。冬枯れの庭に毎年、小鳥たちが賑やかに遊びに来てくれるのが嬉しい。驚いたような目の目白は、まさに春の使者。山茶花の花の蜜が好きな天敵のヒヨドリとの攻防も日毎に激しくなる。寒肥を撒いた後には決まって慈雨が降り、自然が刻む歯車には狂いがない。鳥達を見ていると、早々と旅立った友人を思い出す。輪廻転生を信じている訳ではないが、又いつかきっと、懐かしい人に似た誰かに会えるような気もする。
posted by TERADA Mariko at 16:13| 日記

2012年06月19日

白黒→百花繚乱へ

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ギャラリーPaw(芦屋市精道町)の素材シリーズ「白黒展」が終了した。梅雨の真っ只中ながら清涼剤のようなクールな印象をのこした。27名もの参加者だったが、色を極力限定されると、たとえ雑多な物が溢れて収拾がつかないほどであっても、遠目にも美しくすっきりと納まってしまっていた。普段の暮らしにおいても、色だけでも最小限に統一すればかなり心地良いはず。それがもしモノトーンなら少し単調かもしれないけれど、一段と格調高くなるだろう。今回Pawで出会った方(特に出品者)は、服装まで何となく白黒的なものだから、作品と同化して見えて、内心ほほ笑ましく思ったりもした。完璧主義の方が結構いるのですね。多色使いの私としては、白黒の構成は楽しくもあり新鮮だった。
添付画像(上)は、拙作の平面レリーフのなかの1点「「凝視/UNBLINKING」

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頭を切り替えて、伊丹市立工芸センターの薔薇がテーマの企画展の方にも出品する機会を頂いた。バラと聞けば「綺麗なバラには棘がある」や「有刺鉄線=ばら線」などを連想したものの、そのまま作品にするのは尖りすぎて危ないのではと悩ましく、あまりに具体的なテーマは却って難しいと痛感した。結局、木の箱に△形(花びらや棘のイメージ)の紙片をコラージュして色をつけ、5色の箱型のオブジェがなんとか出来ました。添付画像(下)。

伊丹市立工芸センター 
「ばら大好きツ展」http://mac-itami.com
2012・6・16(土)〜7・1(日) 
10:00〜18:00 入館は17:30まで
月曜休館
入場無料
posted by TERADA Mariko at 15:36| 日記

2011年11月25日

詩の切り売りという面白さ

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阪神芦屋駅近くのギャラリーPawで、二人展を開催中です。久しぶりの地元での展示なので、アットホームの気楽さを感じています。今回は吉田光夫氏の詩との組み合わせで、どんな展示になるかとても楽しみでもありました。吉田氏はかなり長い「日の繋がり」という詩を作られました。ユニークな試みをされています。何処を切っても起承転結があるように組み立てられてあるのです。本当に切り刻んで短冊にプリントしたのにも驚きます。画期的でもあり、ポップな雰囲気にもなり、企画してくださった画廊のオーナー(アーチストでもあるMOTOMEさん)のセンスに脱帽です。私の方は相変らずのオブジェと明るめの色調の平面モノタイプの作品群を並べました。そして、今回、吉田さんの詩からのインスピレーションを写真画像でも表現しました。それらを詩の近くに撒き散らしてあるのが楽しく、来訪者の目を惹いているのが嬉しくもあります。週末(27日・日曜)まで、あと3日間です。ぜひご覧下さいませ。詳しくは、スケジュール頁に載せました。

寺田眞理子form + 吉田光夫word
2011・11・22(火)〜27(日)
12:00-19:00(最終日17:00)

ギャラリーPaw
芦屋市精道町2-15
0797−32−1791
阪神芦屋駅下車、線路に沿って東に徒歩4分
又は、JR芦屋駅下車、南に徒歩9分
posted by TERADA Mariko at 11:25| 日記

2011年05月27日

暑い夏の始まり

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立夏が過ぎるや、時に「夏日」が観測されるほど気温が上昇してきた。3・11の東日本大震災以来、原発に頼る暮らしを皆が反省し点検し始めている。こぞって節電モードになれば電力消費量をかなり抑えられるかもしれない。本当に湯水のように電気を使う、煌々とまばゆく闇がない程のっぺらぼうの世界は、まさに砂上の楼閣だったのだから。その楼閣からの放射性物質の放出による被害の実態が日に日に大きくなってくる。事故後しばらくは、TVの情報も事故を小さく見せようとする圧力がかかっている印象を受けた。しかし正直な声もあった。例えば地上波ではないマイナーな局に出演していた元東芝の原子炉格納容器設計技師(後藤政志さん)の発言は忘れない。あの水素爆発した福島第一の1号機は大変古く、自分が設計に関っていたからよく分っているが、多分メルトダウンしていると思う、その危険性が高いと。とてもマグネチュード9になど持ちこたえられないし、ましてや15mの津波になど耐えらるはずもないと。他にも小出氏(京大)や石橋氏(神戸大)など心ある学者は既にチェルノブイリと同程度のレベル7を早々と予想しているのに、政府や東電や役人がそれを認めたのは1ヵ月後だった。やっと炉心溶融なる言葉を当局が発表したのは、2ヶ月経ってからだ。核の傘にしても、原発の安全神話にしてもいつも同じ手口で国民は騙される。騙される方が悪いという見方もあるが、何しろバイアスのかかった情報が小出しにされるものだから、全体を把握できないのだ。一方で内部告発をもみ消した原子力村の上層部に疑問を持ち追求した、元福島知事(佐藤栄佐久さん)は、賄賂事件をでっち上げられて逮捕されてしまった。まるで戦時中の大本営発表に誰も異論を言えない状況と同じなのね。何と恐ろしい。震災も津波も恐ろしいが、情報を操作する人災はもっと恐ろしい。当局だけでなく御用学者や、電力会社からの広告収入と引換えに原発推進に組した大手マスコミなども同罪だ。その根深さが徐々に露呈している。もう隠す事は出来ないだろう。世界中のメディアがG8での菅首相の発言を注視している今は特に。
posted by TERADA Mariko at 15:32| 日記

2011年03月08日

ゴムへの郷愁

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ギャラリーPaw(ポー)での素材展がもうすぐ始まる。数年継続している企画もいよいよ佳境に入り、参加するのが楽しくなって来た。今回のテーマは「ゴム」。輪ゴムやゴム手袋、パッキングやホース、画材でもあるゴム糊や消しゴム、他に卓球ラケットのラバーなどもある。ストレッチ素材の服も既に一般化している。日常よく目にし、お世話にもなっているが少々劣化が早いのが難である。しかし素材としては松脂のような色やネットリ感は魅力的だし、燃やした時のキナ臭さでさえも懐かしい。昔、輪ゴムは身近な遊び道具であったのだ。簡単に伸びて瞬間的に戻るゴム特有の性質は子供心にも好ましく、カラクリを発明したり玉を飛ばしたり、今でもその興奮を思い出す。

今回私は、ゴム素材を作品の要素として扱う際に、ゴムの黒い色やマットな質感や独特の匂い等から色々なものを連想した。例えば、「春を待つ虫たち」や「夜の闇」や「置き去りにされる夏」や「力を吸収する盾」。或いは「戦車のタイヤや軍靴に対する嫌悪感」そして「発酵というメカニズム」等を脈絡なく。
画像左のオブジェは「赤と黒」、画像右の平面は「ハウス」、他に4点作りました。


「素・ゴム展」
2011・3・11(金)〜20日(日)
14日(月)定休日
12:00〜19:00(最終日17時)

30名の作家が出品予定。

ギャラリーPaw
芦屋市精道町2−15
0797−32−1791
阪神芦屋駅より、線路沿いに東に徒歩3分
JR芦屋駅より、県芦方面に南下8分位
posted by TERADA Mariko at 21:30| 日記

2011年02月15日

ルーシー・リーの奇跡

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中之島(大阪)の市立東洋陶磁美術館でのルーシー・リー回顧展は一昨日(2月13日)で終了したが、会期末は閉館時間を午後7時まで延長するほど来館者が多かったらしい。ウイーンで研鑽を積んだ後、ナチスの迫害で英国に亡命しロンドンで活動したLucie・RIE(1902−1995)については、最近印刷物も多い。三宅一生が日本に紹介したのはずいぶん前になる。彼女の陶による造形は、繊細な色と曲線的な形が独特で初めて見た時から極めて知的な印象だった。日本で「民芸」運動に関ったバーナード・リーチに影響を受けたと、物の本に書かれてあったが俄かに信じがたい。釉薬をザブッとかける豪快さや厚ぼったい質感とは隔絶しているからだ。もちろん焼成は色出しの実験に適した電気窯に違いない。今回は、ポスターに使われた美しいピンクが入った朝顔形の花器や大皿等の他にも、確かに日本の影響が感じられる小さな酒器なども相当数あり、2百点余のコレクションが展示された。極めて薄作りで計算しつくした一面と、どこか不安定な歪みも併せ持ち、線掻きや色付けの筆使いは硬質で複雑、それでいて愛らしく、しかも毅然としている。まるで奇蹟。画像は売店で求めたTシャツの胸の部分。

同美術館で併設されている特別展示も興味深い。福島サトコ氏の寄贈による川崎毅(1942-)の土と金属による造形。都会のビル群をモチーフした白いオブジェは感傷の余地がなく心地よい。こちらは3月27日(日)まで。
posted by TERADA Mariko at 01:23| 日記