2008年12月23日

師走の風景

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田舎では珍しくもないが、街中に住んでいると漬物用の大根を干す光景を目にしない。御多分にもれず私も干す場所に苦労する。それでも大根漬けのない正月はさみしい。八百屋で「10本位欲しいのだけど」と言えば、大抵「えっ」という顔をされてしまう。ところが大根10本と他にキャベツ3個程加えても意外に大した量でもないのだ。10日もすれば、塩の力で随分水気を吐き出してしまうので、驚くほどかさが減る。

今年は大根を縦に吊るしてみた。山形の友人が見つけてくれたクリップが大活躍。 元々軸が短くて吊るしにくい柿用に開発されたらしい。小さいクリップが柿の10倍以上の重さの大根をしっかり掴んでいて頼もしい。問題は漬け込んだ容器を置く発酵に適した、風通しの良い日陰の寒い場所だ。冷蔵庫ではうまく行かないのだ。
posted by TERADA Mariko at 16:29| 日記

2008年12月03日

完成した干柿

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山形の庄内柿を吊るしたのは、丁度ひと月前。11月初旬はまだ暖かくそのうえ結構雨模様の日が続いて、黴が来ないかと冷やりとさせられた。念の為の殺菌と、発酵を促すため、純度の高いアルコールを適度に吹きかけ、日々縮んでゆくのを観察するのは、密かな楽しみである。とはいえ、抜け目の無い鳥達の目をごまかすのも一苦労である。何故か柔らかい甘柿は上手く行かない。ともかく固い渋柿が良いのだ。その渋柿が、水気を失い四分の一の大きさになり、なんとも言えぬコクのある甘みを含んだ不思議な物に変身する。乾いた風のなせる、まさに神業なのだ。
posted by TERADA Mariko at 19:36| 日記

2008年11月03日

小さい秋

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我家の台所の窓際で陽を浴びているのは、今年の銀杏。とても小粒。でもやはり初物は嬉しい。
日本料理には鍋で煮てきれいな翡翠のような色を楽しむが、大抵は炒って専用のペンチで割る。熱い内に頂くのは格別で、粘りのあるホコホコ感が毎年の楽しみである。カロリーはかなりあるらしい。銀杏以外にも、よく干すのは椎茸。湿度がない日は、あっという間に干し椎茸になって、栄養価(ビタミンD)も上がる。
生ゴミの回収がなかった昔、母は何でも干して嵩を低くしていたのを思い出す。子供ごころにも野菜屑など、乾いてしまうとゴミではなくなるのを感じた。手に負えないものは皆、土に埋めた。
大根などは干しておくと甘みが出て漬物に都合が良くなる。ゆっくり暮らしていると、色々な発見もあり、暮らしの知恵も芋づる式に思い出すようだ。
posted by TERADA Mariko at 00:06| 日記

2008年10月15日

布の仕事の楽しさ

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小さなバックの寸法は、幅が4センチしかない。家次久仁子の手仕事である。何と可愛いの!
実用的とは言えないが、Tシャツにブローチのように裏から安全ピンで留めると、とても新鮮。
軽くて肩も凝らない。昨日、出先で皆に褒められた。この秋はこんな手仕事のアクセサリーを
自分でも考えようと思う。針仕事は好きだし、家の中の細々した工夫を考えるだけで楽しくなる。
時間があれば、、、と思っているうちに人生は過ぎてゆく。たまには針を持って何か作ろう。
家次さんのブログは次の通りです。http://nuimono.exblog.jp/
posted by TERADA Mariko at 22:59| 日記

2008年10月11日

実りの秋、食欲の秋

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山形の友人から届いた今年最後の無花果(いちじく)。皮ごとワイン煮をしてみたら、、、なかなかイケる。
コクのある赤ワインでさっと煮込み、甘みと酸味と好みのハーブで味を調えるだけ。最後にコニャックを数滴。何と美しい蕩ける様な葡萄色。季節を刻むような、時を惜しむ様な経験はささやかな日々の暮らしに輪郭を与えてくれる。そろそろ渋柿をみつけて、干柿にしよう。急に秋が深まる気配が、、、。
posted by TERADA Mariko at 22:44| 日記

2008年09月26日

私の出発点

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1988年といえば、いまから20年前。
紙でクラフトなど作っていた私が、最初で最後の「個展」をしてみようと思い立ち、辿り着いたのが、JR神戸線の立花駅沿線にある松浦アパートだった。こじんまりとした白い建物が異国情緒を感じさせ、何故か惹かれた。色々なアーチストがアトリエとして使っていたのも好ましかった。その中で、1階のPERCASO (ペルカソ)という彫金工房に、頼み込んで壁を使わせてもらったのが、私の作家活動の始まり。その懐かしいアパートが、解体されるらしいと聞いて久しぶりにお訪ねした。

20年前からずっと変わらずそこに居てくれたのは、羊のマークでおなじみのSHEEP・SHIPさんだけだった。オーナーである愛称「おもんちゃん」の所には、面白いものが沢山集まってくる。きれいな糸も古い紙も錆びた鉄板も珍しい木も面白い箱も洒落た柄の布も、何もかも、、、。引越しに向けて今、整理の真っ最中、、、。小さな箒や英国製の紙の紐など、沢山お土産を頂いた。美味しい玄米ご飯とピーナツ南瓜のスープ、野菜の煮物のランチをありがとう。新しい場所での発展をお祈りしています。

SHEEP・SHIPのお向かいのPOEAL(プアル)さんは、フランス雑貨屋さん。
こちらも、フリーマーケットの真っ最中。
月・火お休み、10月12日まで。
12:00〜17:00
http://www.poele.jp/
posted by TERADA Mariko at 23:23| 日記

2008年09月25日

秋風が運ぶもの

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気が付けば、ひっそりと彼岸花が咲いている。
毎年、必ず秋分に開花するとは何と正確な体内時計だろう。
巡る季節の不思議、永遠に回転する宇宙の法則を感じてしまう。
木→火→土→金→水の五行説など、今でも通用する真理でしょう。

人間の体の中も、複雑な要素が統御されている小宇宙と考えると、
緻密な機械のような臓器の働きやその繋がり、又「気」など見えない循環に興味がわく。
気の病に捕らわれぬよう全体のバランスを取る事が大切と、
昔の人は言っている。
posted by TERADA Mariko at 14:00| 日記

2008年05月23日

坪文子のパーフェクトな世界に憧れて

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クールで筋の通った彫金作家の坪文子氏は、私の尊敬する憧れの存在であります。傍にいると、制作に対する厳しさがヒシヒシと伝わってくるのです。この度、堺市の画廊「花みつ」に於いて開廊20周年記念の一つとして「坪文子+寺田眞理子」展を企画して頂きました。私としては一つの夢の実現となりました。彼女の硬質な妥協を許さない世界を引き立てるべく胸を借りるつもりで、歴然とキッチュな世界を隣り合わせてみました。名づけて「ENTOURAGE/私の側近たち」シリーズです。どうぞご覧下さいませ。
画廊花みつの地図など詳しくは、スケジュールの頁で。

2008・5月・30日(金)まで。
11時AM〜5時PMまで。
月曜日は休廊です。

画廊花みつ
堺市西区浜寺昭和町4丁479番地
T&F 072−261−0160

南海本線和歌山行き、浜寺公園駅下車、徒歩2分

坪文子さんの在廊日は、24日(土)25日(日)30日(金)
寺田眞理子の在廊日は、23日(金)27日(火)30日(金)

耳寄り情報
坪と寺田のイニシャル「T+T」の刻印のある「糸巻き」の形のピンブローチが特別に制作されました。もちろん坪文子氏によるもので、会期中限定10個。残りわずかです。
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posted by TERADA Mariko at 10:35| 日記

2008年04月17日

カロ・ブックショップ&カフェ&ギャラリー

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大阪の地下鉄を肥後橋駅下車F番出口で降りてすぐ、四ツ橋筋(南→北への一方通行)を東に渡ると、進行方向の右前方にレトロな若狭ビルが見える。1階に若木という蕎麦屋さん、2階に主に写真のサード・ギャラリー・アヤ、そして5階に目指す小さな本屋さんカロがある。ビルの入り口近くに置かれるカロの看板は、イラストレーター・ナカバンの作品で一見の価値あり。エレベーター内の電話やボタンにも、いつも見とれてしまう。カロの空間は手前がギャラリースペースとカウンター。ここで何か飲み物を注文して、奥のライブラリーに進みテーブルに陣取り一服。一息付いて新着本をチェックする至福の時間が待っている。主にアート系の品揃えが嬉しい。

5月10日(土)まで、寺田眞理子の作品がカロの壁を飾ります。今回は本屋さんに因んで文庫本サイズの作品を沢山そろえました。厚みのある木パネルが一列に並びます。他にもオブジェなど。本に夢中な皆様の視線を捕らえられるかがスリルです。詳しくはカロのサイトで。
http://www.calobookshop.com/
カロ 06−6447−4777
12:00〜20:00(土曜18:00 最終日17:00)

在廊日は、毎火曜日(4月22日、29日、5月6日)午後です。
肥後橋界隈には画廊が林立しています。どうぞお散歩がてら覗いて下さいませ。

小吹隆文氏の「勝手にレコマンド」に展覧会レヴューが出ました。
http://www.recommend.ecnet.jp/

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posted by TERADA Mariko at 20:44| 日記

2007年11月12日

LADSギャラリーの新しい空間

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 LADSギャラリー(大阪)が、南船場から堂島の北詰方面に今年1月移転しています。メリヤス会館というビルの1階です。国立国際美術館からも歩ける距離です。さて、この度そのLADSギャラリーのB室で個展をする事になりました。
 日頃制作する際、特に色彩に関して楽しみを見出す事が多い私ですが、今回は「ブルー」に拘って挑戦致しました。夏の猛暑の頃から、まるで涼気を求めるように、セルリアンブルー、マリンブルー、コバルトブルー等と親しみました。平面作品や小さなオブジェを約70点展示しました。どうぞご覧下さいませ。


会期は、11月13日(火)から22日(木)まで。
月曜は休廊。
12:00〜19:00(最終日は17:00まで)

LADSギャラりー:06−6453−5706

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posted by TERADA Mariko at 21:12| 日記

2007年07月06日

小さな画面の大きな世界展

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JR芦屋駅近くの小さな画廊、アダージォ芦屋が再スタートします。
主に芦屋市内に在住のアーチストを集めたグループ展から始まります。
今回は現代美術中心の抽象作品約30点を展示の予定です。
画廊主のお話では特にジャンルや流派の拘りはないとの事。
今後、どんな企画をされるのかとても楽しみです。

7月7日(土)から15日(日)期間中無休。
11:00〜19:00

●アダージォ芦屋(0797−22−2884)
芦屋市大原町8−2 ラ・フォーネ芦屋2F

出品作家は次の通りです。(敬称略)
上前智祐 大柱公人 笠井俊夫 河崎晃一 久保晃 紺藤建夫
齋藤修 坂井淳二 田川絵理 竹崎勝代 坪田政彦 寺田眞理子
クリスティ・トゥゾー 中路規夫 中野庸二 西田周司 林延子
細田茂 松田彰 松谷武判 三輪なつ子 持田総章 元永定正
守谷史男 安井寿磨子 山崎つる子 山田友子 
ドミニク・ルトランジェ 横溝秀美 渡辺晶子

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寺田眞理子の出品作品は、こんな感じです。TERADA works adagio0707.jpg
「SUNSHOWER/狐の嫁入り」F4


posted by TERADA Mariko at 13:58| 日記

リーフの壁

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芦屋市呉川町の喫茶リーフの展示風景です。
会期が1ヶ月延長されて7月末までになりました。
作品も、部分的に入れ替えます。
posted by TERADA Mariko at 13:52| 日記

2007年05月22日

リーフでお茶を

芦屋市呉川町の喫茶店リーフの壁をしばらくの間、拙作が飾ります。
いわゆる画廊と違い、お客の視線を捉える確率が低いかもしれませんが、私にとってそれが却って魅力とも言えます。生活に溶け込むアートを考えるきっかけになるからです。お近くの方は是非覗いてくださいませ。6月末まで。
LEAF:芦屋市呉川町17−2 木曜お休み、6月3日(日)・4日(月)臨時休業
営業時間9:00〜17:00 TEL 0797−22−9039

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posted by TERADA Mariko at 15:38| 日記

2007年03月28日

船場ビルディング118号室

timshel-2 0703 .jpg商都大阪の都心(中央区淡路町2丁目5−8)に在る船場ビルディングをご存じの方も多いと思う。そのレトロな建物が最近、各種イベントのスポットにもなっている。まず、正面の入り口の間口の広さに驚かされる。昔は馬車が通ったと聞いた。奥には吹き抜けがあり空が見えるのが嬉しい。各階の回廊の佇まいには、大正時代の面影が残る。この度入り口に近い118号室がギャラリーに模様替えした。名前は「ティムシェル」。元はテキスタィル・デザイナーのオフィスだったが、備品を片付け、棚で仕切り、壁を白く塗り、ライトを増やして、あっという間に小さいけれど魅力的な空間に仕上がった。
●只今、寺田眞理子「アンコール展」が開催中!4月1日(日)まで無休。
12:00〜19:00(土・日は17:00)。
詳しい地図等はこのホームページのスケジュール欄でお確かめ下さい。
●私、寺田は29日(木)と1日(日)に会場でお待ちしております。
ギャラリーは今後、週末ギャラリー又はショップとして展開する予定。
ご興味のある方は是非一度会場をご覧下さい。
お問い合わせは、ティムシェル(06−6223−1077)まで。


posted by TERADA Mariko at 14:13| 日記

2007年02月25日

Bill VIOLA はつゆめ

今年の初夢は何だっただろう。昨日の事もおぼつかないこの頃であるから、ふた月も前の夢など遠い彼方で覚えているはずもない。しかし夢と言っても、日常に潜む無意識の世界の延長と考えれば、昨日の夢も今日見る夢とさして変わらないだろう。
現実をやり過ごしながら、実は心ここにあらずという経験は誰にでもあるし、実際ほんの一瞬の間に経験するあらゆる感情や繰り返される残像、そして蘇る言葉は想像を超えて夥しく、留まる事を知らない。
脈絡なく繋がる夢の実体を再現したような、ビル・ヴィオラ(米国1951年生)の映像作品が兵庫県立美術館で展示(上映)されている。
その中で初来日後の1981年に制作された作品が「はつゆめ」。
かなり長い上映時間(約1時間)だが、コントラストの強い色彩や対象の新鮮さ、ダイナミックな音の効果が印象的。
◎兵庫県立美術館で2007年3月21日まで。3月3日にアーチスト・トーク予定。
posted by TERADA Mariko at 16:51| 日記