2017年07月08日

真夏の夜の夢

1066-66-STARFISHES-1.jpg1066-1-BLUEBIRD-1.jpg

真夏に見る夢にも色々あるが、殆どは夢か現かの白昼夢で
とりとめなく消えてゆく。
夢に題をつけるように、作品が生まれた。
スリリングな梯を綱渡りの様に渡る夢。灯台だけが頼りの当てのない旅の話。
深く記憶に刻まれ繰り返される走馬灯、、、、。

茶屋町にあるギャラリーの「真夏の夜の夢」展に参加し、24点出品している。
ジャンルの異なる10人の作家が参加して、まるで夜空の花火のよう。
その中で特に、秀島踏波の墨の作品や、篠原奈穂子の水彩の作品は、涼感を誘い美しい。

本格的な夏に向かうこの時期、茶屋町は相変わらず活気に満ちている。
新しく高層ビルも出現している。その21階にあるお店の「保存料を使わないお弁当」の噂を聞いたばかり。

「4匹の猫」がギャラリーの名前。
大きなウインドーのある建物を見つけて、是非お立ち寄り下さい。


「真夏の夜の夢」

2017年7月6日(木)・・18日(火) 12日(水)は休廊

11:00・・・・・・・・19:00 (最終日は、17:00)

大阪市北区茶屋町5−2
06・6359・6516

阪急梅田駅、茶屋町口より徒歩1分、聖パウロ教会前
posted by TERADA Mariko at 02:17| 日記

2017年04月01日

花々や鳥達に教えられる日々

120426野生ポピー-1.jpg 140312クリスマスローズ-1.jpg150321ドイツ鈴蘭-1.jpg 160412花ニラ-1.jpg 170303椋鳥-1.jpg

桜の蕾はまだ硬いが、雪柳は満開が目の前だ。
梅は散り、ドイツ鈴蘭はいつの間にか白く可憐な花が鈴なりだ。
クリスマスローズのうつ向きがちの花の、グレイがかったローズ色の濃淡は蝋のように美しい。
楽しみにしていた大ぶりの木蓮の花は開花一歩手前で、全ての蕾をヒヨドリに啄まれてしまった。
鳩が密かに金木犀に巣を作り始めた。枝を運ぶ雄鳩の目覚ましい働きぶりが微笑ましい。

小さい庭にも、まさに悲喜こもごものドラマがある。
昨日の雨で何もかもが、一段と生命力を帯び始めた。

私も、手を動かし頭を少しは絞り集中すると言う、いつものルーテインを取り戻そう。
これこそが万能薬だから。
posted by TERADA Mariko at 14:39| 日記

2016年01月01日

リビング展の総括を、年の変わり目に

楓G.リビング2人展矢印備品-1.jpg楓G二人展搬入飾り付け-1.jpg

大阪の谷町6丁目の楓ギャラリーに於ける「リビング」展は12月6日(日)に終了
しました。暖冬のお陰もあり、沢山の来訪者がありお礼申し上げます。
20周年を迎えた当ギャラリーが、2人展の企画をして下さり、2人展の相手は、大ベテランの物部隆一氏でした。
彼は幾何学的な色彩に富んだ平面を、私の方は小さなオブジェ(画像・右)を中
心に、点数はかなり多かったですが全体としてメリハリはあったと思います。
記念に矢印の備品(画像・左)を作り、来訪者の目線を誘導してみました。

緻密な打ち合わせもなかったにも拘らずスムーズに飾り付けが出来たのは、二人
とも既に楓ギャラリーで個展をしたことがあり、特徴のある和風モダンな空間に親近感があったからに違いありません。見てくださる方にも楽しんで頂けそうな予感もありました。

昨年、「リビング」というテーマを提案された時から、実はいつもとは違う展開が
出来そうな気がしておりました。マイペースの物部氏の原色的直球の力強さに張り合うつもりは全くなかったので、「小粒でピリリとした変化球」を目指した時から、不思議と肩の力が抜けて展覧会が楽しみに思えたほど。こういう経験はめったにないので、機会を与えられた事を嬉しく思います。
物部氏と教え子達の美術教室の延長のような若々しいやり取りや、長いキャリアの中で培われた厳しくも暖かい友人関係の重みなどを垣間見て、師や先輩を持たない私としては羨ましい場面も多々ありました。

楓G二人展-物部氏と教え子達1.jpg      楓G物部作品コーナー1.jpg
物部隆一氏(左から二人目)と教え子達     物部作品の一部

楓ギャラリー企画の「リビング展」は今後もメンバーを替えて続くとの事です。
請うご期待。益々の発展をお祈り致します。

今年もどうぞ宜しくお願い致します。

posted by TERADA Mariko at 02:13| 日記

2015年07月09日

真夏のリズム

加藤眞琴の1997作品F100号「鳥」-1.jpg真夏のリズム-1-150704-1.jpg真夏のリズム-3-150704-1.jpg真夏のリズム-2-150704-1.jpg

芦屋市立図書館[友の会]が主催した、第56回ライブラリーコンサートが、先日
4日(土曜日)に行われた。あいにくの雨だったが狭いエントラスホールに150
人位の観客が来てくださった。出演は、パーカッションの小野聡子さん、サクソ
フォーンの坂上夏輝さん、ピアノの伊賀美樹子さん。三人とも地球音楽隊「フレ
ンドシップ」の活動会員とのこと。若々しくエネルギッシュなトリオの演奏は、
七夕間近の夜にふさわしいものだった。皆が良く知っている曲を綺羅星のごとく
散りばめて一気に盛り上がった。特にリーダー格のパーカッションの小野さん
は、楽器のお話や作曲家のエピソードも交えて興味を惹きつけてくれた。

ピアノの奥を飾っているのは、加藤眞琴さんのドローイング。タイトルは
『鳥』。引き続き9月までの3ヶ月間、図書館のエントランスの正面に設置され
る。呉川町界隈にお序でがあれば、お立ち寄り下さい。月曜休館。
posted by TERADA Mariko at 00:15| 日記

2015年03月11日

「色」のポリフォニー

1087-DUCKBLUE-3-1.jpg

天気予報通り昼下がり、青空を掻き消すように突然の寒波到来。嘘のような雪が風に舞った。気持ちが既に春に向かっているせいか、真冬よりも寒く感じてしまう。一瞬、遠い記憶がよみがえる。北国の雪に閉ざされたモノトーンの世界。寒さへの生理的な恐怖。諦念が支配する耐え難い停滞。鳥の色さえ冬は寒々しい。白鳥や鶴、カラスにトンビ、ライチョウにオジロワシ、何れも色気のないこと甚だしい。まるで皆、あの一気に春を感じる劇的な変化を待っているかのよう。陽光に包まれ、生命を歓喜する瞬間に憧れてしまうのだ。「色」のある世界の息苦しさも忘れて。

「色」と言えば、昔、日本画で「鳥」に挑戦したことがある。鳥を観察する機会が少なく上手く描けなかった。特にマガモの雄はあまりの色数の多さに腰が引けた。嘴は黄色で、頭は濃緑色、胸は褐色、背は灰褐色、首に白い輪、翼鏡は紫青色、脚は何と橙色なのだから。その果たせなかった苦い経験を思い出しながら、今回参加しているグループ展の為、「鴨」のイメージを喚起した。版画の線と油性インクの色を組み合わせた作品を出している。題名は「鴨の青」。羽根の色は、緑に近い青と言うべきか。英和辞典にDUCK BLUEという表記がある。鴨の雄は羽色から青頸(あおくび)とも言われている。因みに信号の緑も、日本語では「青」である。

素・色展

2015.3.6(金)〜15(日)

12:00〜19:00(最終日17:00)

参加者23名

ギャラリーPaw

芦屋市精道町2−15
0797−32−1791

★阪神芦屋駅下車、線路沿いに東に徒歩5分
posted by TERADA Mariko at 00:58| 日記

2014年12月19日

ギャラリーPawの、絵と文字展

Pawの゙絵と文字展141212-1.jpgPawの鉄ストーブ絵と文字展141212-1.jpgPawの鉄ストーブ絵と文字展141212-1-1.jpg1085-SCOOP-1.jpg

数日間、爆弾低気圧というものが、北日本だけでなくあちこち局地的に寒波の猛威を振るった。吹雪の中停電になると、物資が滞り否応なく陸地の孤島になってしまう。雪に慣れた北国の人も、一晩で積もる雪の重さに押しつぶされそう。阪神間は雪も殆ど降らず恵まれているけれど、唯一20年前の神戸淡路の震災の時は、ライフ・ラインが一瞬で飛んでしまった。あの時は雪も津波もなかったけれど、寒さと不安の中で眠れぬ夜が続いた。何を優先するかを考えずにはいられなかった。その決意を改めて肝に銘じなければ。最近のように携帯電話も普及していなかった。電池が切れた後は手動で発電するラジオが有難かった。心に焼き付けられた崩壊した町並みの理不尽さが蘇る。暖かい言葉も氾濫していたけれど、表面的な綺麗事は届かない。慰め方は難しい 。ボランティアの若い人達には感謝したけれど、何故かゴミが増えてしまった。普段きちんと分別してゴミを出すなどして整っている町並みを目にするだけでも、情緒が安定するのだと今は分かる。

さてギャラリーPawの、今年最後の企画シリーズは「比・絵と文字」展である。心に描くイメージとそれを端的に表す記号の様なものの組み合わせと理解して、しばし自分の中の未開発な部分を掘り起こす事に集中した。あっという間に今年も終わろうとしているこの時期に、雑事に流されず踏みとどまっただけでも良しとしよう。寒波のなか見に来てくれる友人の有難さも身に沁みる。

上の画像について
左上は、ギャラリーの入口の看板
右上は、ギャラリーの備品の鉄のストーヴ(注文可能、一台4万5千円)
出品作品2点
左下は、オブジェ作品「HIDDEN/隠された」
右下は、オブジェ作品「SCOOP/特種」
他に平面など4点出品中。

2014・12・12(金)〜21日(日)/休廊日15日(月)
12:00〜19:00(最終日は17:00)

ギャラリーPaw
0797−32−1791

〒659−0064芦屋市精道町2−15
阪神芦屋駅を下車、線路海側を東に徒歩5分
posted by TERADA Mariko at 15:53| 日記

2014年10月13日

芦屋に、はちのすオープン

はちのすopen141008-1.jpgはちのす二森open141008-1.jpg

芦屋をぶらつくなら、阪急芦屋川駅から西に向かう西山町の商店街がここ数年ブームらしいのだけれど、どちらかというと阪神芦屋駅から東に鳴尾御影線を歩いて茶屋之町方面までの道中の方が充実している感じがします。その茶屋之町へは、JR芦屋駅から国道2号線を渡って南下する、通称「桜通り」に出る方が分り易いかもしれません。お菓子屋さんや雑貨の店がとても多い桜通りです。雑貨狂いの私にとっては、ヴィンテージ雑貨のBASKETがいつも魅力的です。老舗のカフェ&雑貨の「スペース・R」も楽しく、特に3階のギャラリーは面白い企画をやっていて素通りできません。黒豆がぎっしりの食パンで有名な「近又」もユニークです。そのまま桜通りを少し下ると古いビル「スカウト会館」があり、その1階で「はちのす」というニットのお店が今月8日にオープンしましたのでご紹介します。

「はちのす」は、桜通りから覗くと白い壁に北欧調のきれいな色の毛糸が映えているので、すぐ分ります。オーナーはニット作品の作り手でもある二森映子さん。ニューヨークで個展をする行動派で、私の古い友人です。今は、母上の遺志を継いで二代目としてNIMORI・KNIT・STUDIOを主宰しています。彼女の仕事場であり、毛糸のお店であり、手づくりの作品展の為の展示スペースでもある「はちのす」は、きっとニットを愛する皆様の拠点になるだけでなく、若い方達に創造の刺激を与える事でしょう。
因みに、昔、この場所は「はちのす」という、ガールスカウトの少女達の為の集会所だったそうです。もちろん二森さんもその一人。素敵ですね、仕事をしながら歳を重ねて、その延長線上に無理なくご自身のスペースが持てるなんて。友人としても嬉しく誇らしく思います。是非お出かけ下さいませ。

はちのす

659−0067 
芦屋市茶屋之町8−12 スカウト会館1F (桜通りの東側)

090−7346−4605
eiko_knit@kcc.zaq.ne.jp

通常の営業は、月・水・金 11時〜16時

展示会の開催中は、無休

11月1日(土)〜7日(金)   石宮千佐登 展 「そらとにじとてんしたち」

11月11日(火)〜16日(日) 二森映子 編展 C o l l e c t i o n

12月2日(火)〜7日(日)   江本美知   KIRORI   冬のバック展

posted by TERADA Mariko at 01:26| 日記

2014年09月23日

点と線といえば、、、

1080-PINPOINT-2-1.jpg0792-3-BAGFUL-1.jpg

松本清張のミステリー(1958年)の題名を思い出させる「点と線」。時刻表マニアの著者が、事件(点)とストーリー(線)を綿密に組み立てる。画期的な手法が今でも新鮮で何度もドラマ化されている。携帯電話も監視カメラもない時代背景の方が断然、時間は丁寧に流れ、登場人物の振る舞いも慎ましい。物言いも優雅とさえ言える。物質崇拝で欲望ばかり肥大化した挙句、失われてしまった物がそこにある。人々の行動範囲があまりにも広がってしまい、ひとりの人間はますます小さな存在になり、衛星からピンポイントで捕捉されている事をつい忘れがち。ドライな視線が、そこに本当の暮らしがある事を忘れさせてしまうのだ。イスラム国の兵士がアメリカ製の武器を持ち、膝を付いた人質を処刑しようとしているTV画像が現実なのか、悪い冗談なのか分からなくなる。一向に治まらないヘイトスピーチを止めさせるにはどうしたら良いのだろう。憎悪をかきたてれば、簡単に右寄りの同じ方向に走り出しそう。無関心が落差を増幅させ、孤独が深まるという悪循環。こんなに老人を狙う詐欺が頻発するのは、何故だろう。点と点をゆっくり繋ぐように、面倒がらず人間関係を育てる感覚を取り戻さねば、又同じ過ちを犯す事になるだろう。

前置きはこのくらいで、既に始まっているグループ展「素 点と線」のご案内をしなければ。
添付画像は、出品している拙作6点のうちの2点。
「PIN POINT/ピンポイント」 と 「BUGFUL/袋一杯」

「素 点と線」展

2014・9・19金曜日 〜 9・28日曜日
12:00 〜 19:00(最終日17:00)

ギャラリー Paw

〒6590064 芦屋市精道町2−15
T&F 0797−32−1791
★阪神芦屋駅から線路の南側沿いに、東に徒歩5分

G._Paw 展と線展-1.jpg
posted by TERADA Mariko at 02:24| 日記

2014年02月03日

春を待つ心

1070-ALMOND-1.jpg0634-16 CONCENTRIC-1.jpg

明日は節分。春を待つ心が春を引き寄せる。重いコートはもう欲しくない。壁には新しい絵を飾ろう。そういう意図かもしれない「春待ち展」に参加している。この時期は何処も足が遠のくと言われているのだけれど、梅田の茶屋町界隈は、いつも人が多い。梅田ロフトやマルゼン書店も充実していていて、周囲の開発も順調に進んでいる様だ。NU茶屋町には新しいファッションが溢れている。

茶屋町の「4匹の猫」というユニークな名前の画廊に参加するのは楽しい。なぜなら猫好きの画廊主が猫好きの友を呼ぶような気がするから。今回の「春待ち展」に参加しているのは他に5人。良く見ると作品群の中に、猫達が散在している。実は私も、20点の平面作品は抽象なのだが、5匹の猫の作品を新しく作っている。お序があれば、ぜひご覧下さい。

添付画像の左は「アーモンド」1070-2014
添付画像の右は「コンセントリック」0634-18-2003

春待ち展−冬の玉手箱 vol.2
2014年2月4日(火)まで

11:00〜18:00(最終日は17:00まで)

GALLERY 4匹の猫
大阪市北区茶屋町5−2
06−6359−6516
http://www.4hikinoneko.com
posted by TERADA Mariko at 00:08| 日記

2013年11月02日

6年ぶりのLADSギャラリー

LADS1310ROOF-1.jpgTERADAcollage1038-2-1.jpg

小春日和の毎日が続いて、画廊めぐりには最適の気候で嬉しい。久しぶりに、福島3丁目のメリヤス会館のLADSギャラリーで、個展をしている。大きいほうと小さいほう、両方のスペースを使って6年のブランクを埋めている。かなり壮観。
朝の陽射しが入っても、さすがに11月ともなれば猛暑の夏の気配は遠く、快い。


展覧会のテーマは「CELL/細胞」。
いままでも〇△等を多用してきたので、細胞的ではあるのだけれど、今回は特に正四角形をコラージュして平面を構成し、タイルや瓦のように見立てた作品群が新しい。いつものように平面だけではなく小さなオブジェも思わぬところに、散らせてある。
どうぞ、ご覧下さい。

ほぼ毎日13時から18時位まで画廊に詰めています。

会期 11月10日(日)まで
12:00〜19:00(最終日17:00)
月曜休廊

ラッズギャラリー
06−6453−5706
大阪市福島区福島3−1−39メリヤス会館1F

http://www8.plala.or.jp/LADS/
posted by TERADA Mariko at 11:11| 日記

2013年09月02日

カロ:理想的なアートな空間

PLANET-1 Calo-1.jpgPLANET-2 Calo 1308-1.jpgPLANET-3 Calo 1308-1.jpgPLANET-4 Calo 1308-1.jpg

8月31日土曜日の夜、大阪の地下鉄四つ橋線肥後橋駅F番出口下車すぐのカロ(Bookshop and Cafe Calo)に、出張立ち飲みバーが出現した。バーの名前はミシン。ミシン使い名人の帽子作家・曽田朋子さんと、もう一人のシェフ(堂島リゾームのお昼を担当しているHitsuji-do朝田直子さん)が、美味しいスペアリブやバーニャ・カウダ等を出してくれた。バーニャ・カウダのアンチョビソースは茹で牛蒡などによく合いますね。冷えた瓶ビールが美味しかったです。

ギャラリーの展示は、5人のアーチストによる「身に付けるアート・持ち運べるアートU」。それぞれ普段の作風とは少し離れた、小さめの面白い作品を作っている。5人の作風の紹介を少し。
★日下部一司氏は、昭和20年代のオモチャに手を加えたとのこと。作品を引き立たせるレトロな楕円形の展示台に乗せるだけで、一目でそれと分かる日下部氏の世界がある。
◆nakaban氏は、いつものイラスト(カロの包装紙デザインも担当)ではなく、手の平に乗る木のオブジェ「木果」たち。思わず触りたくなる温かみが素敵。
▲常本若菜さんの作品はとても小さい。身の回りにある例えば化粧の油取り紙を丁寧に丸く切り抜いたものを散らしたり、色々な色の石鹸を彫り出し水晶のような輝きを与えたりで、なんとも独自の世界。
■キタミノル氏は、鉄製の硬質な箱が魅力的。木片に着色した作品と一体になって思い出を閉じ込めた印象の仕上がり。

◎そして箱好きの私、寺田眞理子は、紙の箱にコラージュ作品をコピーしたものを表面や内側に貼っている。時計の部品やプラスチックの欠片や貝殻を繋ぎ、箱の中身とした。箱の方が主役の様だが、箱は作品の輪郭でもあるのでとても大切。特にグループ展の場合は。「箱+α」の画像4点添付。

Caloは、book cellar amus のDNAを受け継いでいる。Caloの本棚に、amusで見たことがある鉛筆画のワイズベッカーの本を見つけたときに、つくづくそう思った。今はなき、大江ビルの地下に存在したあの懐かしい夢の本屋さんを思い出す。今後もCaloには、ぜひ頑張ってもらいたい。ユニークな企画がますます楽しみだ。

Wearable Art / Movable Art vol.2 は、9月14日(土)まで。
Calo  
大阪市西区江戸堀1−8−24 若狭ビル5F 
06-6447-4777
http://www.calobookshop.com/
12:00〜20:00 (土曜日〜18:00)

定休日: 日曜日・月曜日 
posted by TERADA Mariko at 00:21| 日記

2013年07月31日

姫路のView

今年は梅雨明けが早く、7月といっても8月のような猛暑の日が続いている。画廊から案内状が来ても、なかなか腰が上がらぬ向きが多いだろう。そこで、ひとつお勧めのクールな場所がある。今年の春、姫路市の名古山町から、お城のすぐ近くの本町に移転して来たギャラリー・Viewは、一見の価値ありだ。まず、備品がすっきりとして、置く物が映える。オーナーの高野さんのアイデァとセンスが光る。天井と床をピアノ線がつなぎ、透明の棚板が中空に浮かんでいるように見える。それが本当に軽やかで、空調で少し揺らぐのも楽しい。ガラス張りなので外からも良く見える。白とグレーで統一された壁も気に入った。
先々月、急に個展の依頼があった時は、まだ見ぬスペースに少し不安もあったが、引き受けることにした。もしかしたら姫路で唯一の現代美術を扱う所かもしれないのだ。
途中下車して、ギャラリーViewを覗き、帰りは駅まで続く伝統ある御幸通りをぶらつくのも一興。

JR新快速なら、大阪から1時間ちょっとで姫路駅に着いてしまう。三宮からなら40分しかかからない。駅に隣接した新しいビルPioleもできていて便利。
姫路駅の北側に立つと姫路城が見える。ギャラリーViewまでは、大手前通りをまっすぐ城の方に徒歩10分。大手前公園の手前右側の大手前第一ビルの1階。
地図など詳しくは、スケジュールの頁でご覧下さい。

View-4 1307-1.jpg View-2 1307-1.jpg

寺田眞理子 作品展
2013年7月19日(金)〜31日(水)
11:00〜18:00(最終日は17:00まで)
月曜休廊


ギャラリー View
〒6700012 姫路市本町68-170-14 大手前第一ビル 1F 10
TEL:090-9707-3562
view@nike.eonet.ne.jp
posted by TERADA Mariko at 16:14| 日記

2013年02月06日

楓ギャラリーの100ps展

1018-SYMPATHY-2-1.jpg0993-PENTHOUSE-5-1.jpg

粋な黒塀が目印の和風モダンな、楓ギャラリー(大阪の谷町六丁目)で、面白い展覧会が始まった。50人が2点づつ、合計100点の作品が並んだ。
P.S.つまり「追伸」がテーマなので、一つ一つの作品に付けられた題名をじっくり見ている来訪者が多い。企画者の野口ちとせは、ご自身も多才なアーチストなのだが、とてもユニークな展示をしてくれて、100点もの作品があっても狭いとは感じさせない。
私も「屋上屋ではなく、ただ美しい形がみたいだけ」という気持ちで作ったオブジェPENTHOUSEと、「共感したと、つい肝心な事を言い忘れる」と言いたかった平面SYMPATHY、の2点を出している。
是非ご覧下さい。

楓ギャラリー
大阪市中央区上本町西1−4−20
Tel 06−6761−0388
http://www7a.biglobe.ne.jp/~kaede-g/
地下鉄谷町線・長堀鶴見緑地線の「谷町六丁目駅」@B号出口で下車徒歩3分

2013年2月5日(火)〜16日(土)
12:00〜19:00(最終日17:00)
月曜日 休廊
posted by TERADA Mariko at 19:58| 日記

2013年02月03日

春の使者

messenger-1.jpg

明日は立春。僅かに日差しが強くなり、水も温んできた。冬枯れの庭に毎年、小鳥たちが賑やかに遊びに来てくれるのが嬉しい。驚いたような目の目白は、まさに春の使者。山茶花の花の蜜が好きな天敵のヒヨドリとの攻防も日毎に激しくなる。寒肥を撒いた後には決まって慈雨が降り、自然が刻む歯車には狂いがない。鳥達を見ていると、早々と旅立った友人を思い出す。輪廻転生を信じている訳ではないが、又いつかきっと、懐かしい人に似た誰かに会えるような気もする。
posted by TERADA Mariko at 16:13| 日記

2012年06月19日

白黒→百花繚乱へ

1011-UNBLINKING-1.jpg

ギャラリーPaw(芦屋市精道町)の素材シリーズ「白黒展」が終了した。梅雨の真っ只中ながら清涼剤のようなクールな印象をのこした。27名もの参加者だったが、色を極力限定されると、たとえ雑多な物が溢れて収拾がつかないほどであっても、遠目にも美しくすっきりと納まってしまっていた。普段の暮らしにおいても、色だけでも最小限に統一すればかなり心地良いはず。それがもしモノトーンなら少し単調かもしれないけれど、一段と格調高くなるだろう。今回Pawで出会った方(特に出品者)は、服装まで何となく白黒的なものだから、作品と同化して見えて、内心ほほ笑ましく思ったりもした。完璧主義の方が結構いるのですね。多色使いの私としては、白黒の構成は楽しくもあり新鮮だった。
添付画像(上)は、拙作の平面レリーフのなかの1点「「凝視/UNBLINKING」

1012-THORNY-1.jpg

頭を切り替えて、伊丹市立工芸センターの薔薇がテーマの企画展の方にも出品する機会を頂いた。バラと聞けば「綺麗なバラには棘がある」や「有刺鉄線=ばら線」などを連想したものの、そのまま作品にするのは尖りすぎて危ないのではと悩ましく、あまりに具体的なテーマは却って難しいと痛感した。結局、木の箱に△形(花びらや棘のイメージ)の紙片をコラージュして色をつけ、5色の箱型のオブジェがなんとか出来ました。添付画像(下)。

伊丹市立工芸センター 
「ばら大好きツ展」http://mac-itami.com
2012・6・16(土)〜7・1(日) 
10:00〜18:00 入館は17:30まで
月曜休館
入場無料
posted by TERADA Mariko at 15:36| 日記

2011年11月25日

詩の切り売りという面白さ

Paw-2.jpgPaw-1.jpg
阪神芦屋駅近くのギャラリーPawで、二人展を開催中です。久しぶりの地元での展示なので、アットホームの気楽さを感じています。今回は吉田光夫氏の詩との組み合わせで、どんな展示になるかとても楽しみでもありました。吉田氏はかなり長い「日の繋がり」という詩を作られました。ユニークな試みをされています。何処を切っても起承転結があるように組み立てられてあるのです。本当に切り刻んで短冊にプリントしたのにも驚きます。画期的でもあり、ポップな雰囲気にもなり、企画してくださった画廊のオーナー(アーチストでもあるMOTOMEさん)のセンスに脱帽です。私の方は相変らずのオブジェと明るめの色調の平面モノタイプの作品群を並べました。そして、今回、吉田さんの詩からのインスピレーションを写真画像でも表現しました。それらを詩の近くに撒き散らしてあるのが楽しく、来訪者の目を惹いているのが嬉しくもあります。週末(27日・日曜)まで、あと3日間です。ぜひご覧下さいませ。詳しくは、スケジュール頁に載せました。

寺田眞理子form + 吉田光夫word
2011・11・22(火)〜27(日)
12:00-19:00(最終日17:00)

ギャラリーPaw
芦屋市精道町2-15
0797−32−1791
阪神芦屋駅下車、線路に沿って東に徒歩4分
又は、JR芦屋駅下車、南に徒歩9分
posted by TERADA Mariko at 11:25| 日記

2011年05月27日

暑い夏の始まり

BIGINNING OF SUMMER.jpg
立夏が過ぎるや、時に「夏日」が観測されるほど気温が上昇してきた。3・11の東日本大震災以来、原発に頼る暮らしを皆が反省し点検し始めている。こぞって節電モードになれば電力消費量をかなり抑えられるかもしれない。本当に湯水のように電気を使う、煌々とまばゆく闇がない程のっぺらぼうの世界は、まさに砂上の楼閣だったのだから。その楼閣からの放射性物質の放出による被害の実態が日に日に大きくなってくる。事故後しばらくは、TVの情報も事故を小さく見せようとする圧力がかかっている印象を受けた。しかし正直な声もあった。例えば地上波ではないマイナーな局に出演していた元東芝の原子炉格納容器設計技師(後藤政志さん)の発言は忘れない。あの水素爆発した福島第一の1号機は大変古く、自分が設計に関っていたからよく分っているが、多分メルトダウンしていると思う、その危険性が高いと。とてもマグネチュード9になど持ちこたえられないし、ましてや15mの津波になど耐えらるはずもないと。他にも小出氏(京大)や石橋氏(神戸大)など心ある学者は既にチェルノブイリと同程度のレベル7を早々と予想しているのに、政府や東電や役人がそれを認めたのは1ヵ月後だった。やっと炉心溶融なる言葉を当局が発表したのは、2ヶ月経ってからだ。核の傘にしても、原発の安全神話にしてもいつも同じ手口で国民は騙される。騙される方が悪いという見方もあるが、何しろバイアスのかかった情報が小出しにされるものだから、全体を把握できないのだ。一方で内部告発をもみ消した原子力村の上層部に疑問を持ち追求した、元福島知事(佐藤栄佐久さん)は、賄賂事件をでっち上げられて逮捕されてしまった。まるで戦時中の大本営発表に誰も異論を言えない状況と同じなのね。何と恐ろしい。震災も津波も恐ろしいが、情報を操作する人災はもっと恐ろしい。当局だけでなく御用学者や、電力会社からの広告収入と引換えに原発推進に組した大手マスコミなども同罪だ。その根深さが徐々に露呈している。もう隠す事は出来ないだろう。世界中のメディアがG8での菅首相の発言を注視している今は特に。
posted by TERADA Mariko at 15:32| 日記

2011年03月08日

ゴムへの郷愁

0968-RED&BLACK.jpg0808-6-HOUSES.jpg
ギャラリーPaw(ポー)での素材展がもうすぐ始まる。数年継続している企画もいよいよ佳境に入り、参加するのが楽しくなって来た。今回のテーマは「ゴム」。輪ゴムやゴム手袋、パッキングやホース、画材でもあるゴム糊や消しゴム、他に卓球ラケットのラバーなどもある。ストレッチ素材の服も既に一般化している。日常よく目にし、お世話にもなっているが少々劣化が早いのが難である。しかし素材としては松脂のような色やネットリ感は魅力的だし、燃やした時のキナ臭さでさえも懐かしい。昔、輪ゴムは身近な遊び道具であったのだ。簡単に伸びて瞬間的に戻るゴム特有の性質は子供心にも好ましく、カラクリを発明したり玉を飛ばしたり、今でもその興奮を思い出す。

今回私は、ゴム素材を作品の要素として扱う際に、ゴムの黒い色やマットな質感や独特の匂い等から色々なものを連想した。例えば、「春を待つ虫たち」や「夜の闇」や「置き去りにされる夏」や「力を吸収する盾」。或いは「戦車のタイヤや軍靴に対する嫌悪感」そして「発酵というメカニズム」等を脈絡なく。
画像左のオブジェは「赤と黒」、画像右の平面は「ハウス」、他に4点作りました。


「素・ゴム展」
2011・3・11(金)〜20日(日)
14日(月)定休日
12:00〜19:00(最終日17時)

30名の作家が出品予定。

ギャラリーPaw
芦屋市精道町2−15
0797−32−1791
阪神芦屋駅より、線路沿いに東に徒歩3分
JR芦屋駅より、県芦方面に南下8分位
posted by TERADA Mariko at 21:30| 日記

2011年02月15日

ルーシー・リーの奇跡

LUCIE-RIE1102.jpg
中之島(大阪)の市立東洋陶磁美術館でのルーシー・リー回顧展は一昨日(2月13日)で終了したが、会期末は閉館時間を午後7時まで延長するほど来館者が多かったらしい。ウイーンで研鑽を積んだ後、ナチスの迫害で英国に亡命しロンドンで活動したLucie・RIE(1902−1995)については、最近印刷物も多い。三宅一生が日本に紹介したのはずいぶん前になる。彼女の陶による造形は、繊細な色と曲線的な形が独特で初めて見た時から極めて知的な印象だった。日本で「民芸」運動に関ったバーナード・リーチに影響を受けたと、物の本に書かれてあったが俄かに信じがたい。釉薬をザブッとかける豪快さや厚ぼったい質感とは隔絶しているからだ。もちろん焼成は色出しの実験に適した電気窯に違いない。今回は、ポスターに使われた美しいピンクが入った朝顔形の花器や大皿等の他にも、確かに日本の影響が感じられる小さな酒器なども相当数あり、2百点余のコレクションが展示された。極めて薄作りで計算しつくした一面と、どこか不安定な歪みも併せ持ち、線掻きや色付けの筆使いは硬質で複雑、それでいて愛らしく、しかも毅然としている。まるで奇蹟。画像は売店で求めたTシャツの胸の部分。

同美術館で併設されている特別展示も興味深い。福島サトコ氏の寄贈による川崎毅(1942-)の土と金属による造形。都会のビル群をモチーフした白いオブジェは感傷の余地がなく心地よい。こちらは3月27日(日)まで。
posted by TERADA Mariko at 01:23| 日記

2011年01月19日

美味しそうなジュエリー

SUSAN-PIETZSCH-1101.jpg
東ドイツ生まれのスーザン・ピーチ(Susan PIETZSCH)は名前からして美味しそう。伊丹市立美術館で、本人によるレクチャーがあった。ジュエリー・デザイナーの枠からは相当はみ出ている。自ら言うように彼女の作品は好奇心と実験精神に導かれている。カラフルな砂糖菓子をそのままコーテイングして首飾りにしたり、型を使いチョコレートそっくりなパーツを作り出したりと変幻自在だ。まるで伝統的な貴金属の「永続性という重石」を跳ね飛ばすかの様。金属を用いるにしても、半透明のサクランボの実(ダイエット砂糖を使って成功)の中に金の種がぼんやり透けて見えたりするのは、用途がなくても美しい。面白い和菓子の木型などもあり、どこも可愛いものであふれている日本での滞在は、かなり彼女に刺激を与えた様子。
伊丹には、伊丹ジュエリーカレッジがある。彫金第一人者の坪文子氏が創設に尽力された。先日のレクチャーにはカレッジの講師陣や生徒らしき人が大勢聴講されていたが、不思議な事にピーチ氏を含めて誰も目立つほどジュエリーで身を飾ってはいなかった。もう既にジュエリーの概念が変わっているのだ。実際に身に付けるかどうかではなく、そのコンセプトを楽しむ時代になっているのだろう。
スーザン・ピーチ展(上の画像は案内状の写真面)は、大阪市西区新町のstudio J にて。
http://studio-j.ciao.jp

一方で1997から彼女はモダン・ジュエリーの可能性を探り公共性を持たせる為、仲間のアーチスト達と工事現場や路上を好んで選び、そこでゲリラ的に展示するというプロジェクトを継続的に展開している。シュムック2(SCHMUCK zwei)という組織の名の由来を質問してみた。「2」は2番目ではなく、2次元、或いは2乗的に広がってゆく意味合いを持たせたとの事。興味深い展示だったに違いない。実際にジュエリーを展示せず結果的にその存在を匂わす写真とか、駅名を金色に塗り替えて違う価値を付け加えたり、車にすっぽりカバー掛けるなどして完成品から属性を拭い取ったり。
スーザン・ピーチ他10名によるシュムック2の「A POSSIBLE DIMENSION」展は、大阪市北区中津のPANTALOONにて。
http://www.pantaloon.org/
posted by TERADA Mariko at 23:56| 日記