2018年02月09日

ひそかな冒険

3月の初めに、神戸の「ギャラリー島田」で個展をさせてもらう。
画廊のスタッフがレイアウトしてくれた案内状の出来が良く、悦に入っている。

三宮のモダンなビルの中に、スペースが、アン、ドゥ、トロワと、三つもある。
安藤忠雄氏の設計のコンクリート打ち放しの、リランズゲートビルが、画廊に
占拠されている趣。
私が使うのは、1階の北側(山側)の小さいスペースのドゥ(仏語表記でdeux)。
地下のスペースが一番広く、いつも見ごたえのある展示が展開している。

画廊を出て、しばらく坂を海側に南下すると山手幹線に突き当たる。
それが通称ハンター坂。
山手幹線の北側に面した、老舗のにしむら珈琲がハンター坂への目印。
そこから、三宮駅(阪急三宮駅・JR三ノ宮駅・阪神三宮駅)は近い。
山と海に挟まれた神戸らしい界隈は、西に歩けば元町の方に続いている。
鯉川筋までに沢山のお店がひしめいている。
元町商店街の中に、海文堂書店(G.島田の前身で2階に画廊)が、昔あった。
元町と言えば、南京町から海岸の方に少し入り、栄町通りとその一本南側の
乙仲通りに出るのが私の定番のコース。
特に、23年前の地震後も生き残った古いビルの中の探索は、本当に楽しい。
ブティック、古本屋、輸入雑貨、ギャラリー、古着屋など何処も個性的だ。
他の都市にはない魅力にあふれたスポットだと思う。

「ひそかな冒険」という思わせぶりなタイトルは、よそ者の私にとっての
「神戸を歩きまわる時」のイメージでもある。
海に向って開けた地形の「からっとした明るさ」にいつも引き付けられる。
その明朗さを裏打ちする「冒険心」を感じるのだ。

私も、同じ事を繰り返すのではなく制作の上で新しい冒険をしてみたいと思う。
是非、三宮あるいは元町におついでがあれば、ハンター坂まで足を伸ばして
ご覧下さい。

G.島田個展DM_写真面-1.jpg map.jpg ←(地図)

寺田眞理子展

2018年3月3日(土)〜3月8日(木)

11:00〜18:00(最終日は16:00まで)

ギャラリー島田
神戸市中央区山本通 2−4−24 1F
078−262−8058
http://www.gallery-shimada.com
posted by TERADA Mariko at 23:36| 日記