大阪の谷町6丁目の楓ギャラリーに於ける「リビング」展は12月6日(日)に終了
しました。暖冬のお陰もあり、沢山の来訪者がありお礼申し上げます。
20周年を迎えた当ギャラリーが、2人展の企画をして下さり、2人展の相手は、大ベテランの物部隆一氏でした。
彼は幾何学的な色彩に富んだ平面を、私の方は小さなオブジェ(画像・右)を中
心に、点数はかなり多かったですが全体としてメリハリはあったと思います。
記念に矢印の備品(画像・左)を作り、来訪者の目線を誘導してみました。
緻密な打ち合わせもなかったにも拘らずスムーズに飾り付けが出来たのは、二人
とも既に楓ギャラリーで個展をしたことがあり、特徴のある和風モダンな空間に親近感があったからに違いありません。見てくださる方にも楽しんで頂けそうな予感もありました。
昨年、「リビング」というテーマを提案された時から、実はいつもとは違う展開が
出来そうな気がしておりました。マイペースの物部氏の原色的直球の力強さに張り合うつもりは全くなかったので、「小粒でピリリとした変化球」を目指した時から、不思議と肩の力が抜けて展覧会が楽しみに思えたほど。こういう経験はめったにないので、機会を与えられた事を嬉しく思います。
物部氏と教え子達の美術教室の延長のような若々しいやり取りや、長いキャリアの中で培われた厳しくも暖かい友人関係の重みなどを垣間見て、師や先輩を持たない私としては羨ましい場面も多々ありました。


物部隆一氏(左から二人目)と教え子達 物部作品の一部
楓ギャラリー企画の「リビング展」は今後もメンバーを替えて続くとの事です。
請うご期待。益々の発展をお祈り致します。
今年もどうぞ宜しくお願い致します。