2013年09月02日
カロ:理想的なアートな空間
8月31日土曜日の夜、大阪の地下鉄四つ橋線肥後橋駅F番出口下車すぐのカロ(Bookshop and Cafe Calo)に、出張立ち飲みバーが出現した。バーの名前はミシン。ミシン使い名人の帽子作家・曽田朋子さんと、もう一人のシェフ(堂島リゾームのお昼を担当しているHitsuji-do朝田直子さん)が、美味しいスペアリブやバーニャ・カウダ等を出してくれた。バーニャ・カウダのアンチョビソースは茹で牛蒡などによく合いますね。冷えた瓶ビールが美味しかったです。
ギャラリーの展示は、5人のアーチストによる「身に付けるアート・持ち運べるアートU」。それぞれ普段の作風とは少し離れた、小さめの面白い作品を作っている。5人の作風の紹介を少し。
★日下部一司氏は、昭和20年代のオモチャに手を加えたとのこと。作品を引き立たせるレトロな楕円形の展示台に乗せるだけで、一目でそれと分かる日下部氏の世界がある。
◆nakaban氏は、いつものイラスト(カロの包装紙デザインも担当)ではなく、手の平に乗る木のオブジェ「木果」たち。思わず触りたくなる温かみが素敵。
▲常本若菜さんの作品はとても小さい。身の回りにある例えば化粧の油取り紙を丁寧に丸く切り抜いたものを散らしたり、色々な色の石鹸を彫り出し水晶のような輝きを与えたりで、なんとも独自の世界。
■キタミノル氏は、鉄製の硬質な箱が魅力的。木片に着色した作品と一体になって思い出を閉じ込めた印象の仕上がり。
◎そして箱好きの私、寺田眞理子は、紙の箱にコラージュ作品をコピーしたものを表面や内側に貼っている。時計の部品やプラスチックの欠片や貝殻を繋ぎ、箱の中身とした。箱の方が主役の様だが、箱は作品の輪郭でもあるのでとても大切。特にグループ展の場合は。「箱+α」の画像4点添付。
Caloは、book cellar amus のDNAを受け継いでいる。Caloの本棚に、amusで見たことがある鉛筆画のワイズベッカーの本を見つけたときに、つくづくそう思った。今はなき、大江ビルの地下に存在したあの懐かしい夢の本屋さんを思い出す。今後もCaloには、ぜひ頑張ってもらいたい。ユニークな企画がますます楽しみだ。
Wearable Art / Movable Art vol.2 は、9月14日(土)まで。
Calo
大阪市西区江戸堀1−8−24 若狭ビル5F
06-6447-4777
http://www.calobookshop.com/
12:00〜20:00 (土曜日〜18:00)
定休日: 日曜日・月曜日
posted by TERADA Mariko at 00:21| 日記