2011年05月27日

暑い夏の始まり

BIGINNING OF SUMMER.jpg
立夏が過ぎるや、時に「夏日」が観測されるほど気温が上昇してきた。3・11の東日本大震災以来、原発に頼る暮らしを皆が反省し点検し始めている。こぞって節電モードになれば電力消費量をかなり抑えられるかもしれない。本当に湯水のように電気を使う、煌々とまばゆく闇がない程のっぺらぼうの世界は、まさに砂上の楼閣だったのだから。その楼閣からの放射性物質の放出による被害の実態が日に日に大きくなってくる。事故後しばらくは、TVの情報も事故を小さく見せようとする圧力がかかっている印象を受けた。しかし正直な声もあった。例えば地上波ではないマイナーな局に出演していた元東芝の原子炉格納容器設計技師(後藤政志さん)の発言は忘れない。あの水素爆発した福島第一の1号機は大変古く、自分が設計に関っていたからよく分っているが、多分メルトダウンしていると思う、その危険性が高いと。とてもマグネチュード9になど持ちこたえられないし、ましてや15mの津波になど耐えらるはずもないと。他にも小出氏(京大)や石橋氏(神戸大)など心ある学者は既にチェルノブイリと同程度のレベル7を早々と予想しているのに、政府や東電や役人がそれを認めたのは1ヵ月後だった。やっと炉心溶融なる言葉を当局が発表したのは、2ヶ月経ってからだ。核の傘にしても、原発の安全神話にしてもいつも同じ手口で国民は騙される。騙される方が悪いという見方もあるが、何しろバイアスのかかった情報が小出しにされるものだから、全体を把握できないのだ。一方で内部告発をもみ消した原子力村の上層部に疑問を持ち追求した、元福島知事(佐藤栄佐久さん)は、賄賂事件をでっち上げられて逮捕されてしまった。まるで戦時中の大本営発表に誰も異論を言えない状況と同じなのね。何と恐ろしい。震災も津波も恐ろしいが、情報を操作する人災はもっと恐ろしい。当局だけでなく御用学者や、電力会社からの広告収入と引換えに原発推進に組した大手マスコミなども同罪だ。その根深さが徐々に露呈している。もう隠す事は出来ないだろう。世界中のメディアがG8での菅首相の発言を注視している今は特に。
posted by TERADA Mariko at 15:32| 日記